にんにく栽培について


  • 土作り

    7月下旬から8月中旬

    にんにくの畑作り
    このあたりからまずは土を肥沃にしていくため有機資材として「堆肥」の散布を行います。
    当方で使う堆肥は「ワラ堆肥」そして「馬糞堆肥」です。
    「ワラ堆肥」:
    自分のところで稲刈りをし終わったあと、散布前年の秋の段階で田んぼからワラを運んで刻んで発酵熟成させたものです。
    「馬糞堆肥」:
    この馬糞堆肥は、田子町に隣接する岩手県八幡平市「ジオファーム」産のものを使用しております。
    そもそもが馬糞堆肥は動物堆肥の中でも一番よいと言われておりますが、その中でも特にこだわりを持つジオファームさんのものを導入しております。
    何がいいかと言えば単純に馬は飼料ではなく藁や干し草しか食べず、繊維質豊富な馬糞は野菜栽培に非常に相性のいい堆肥です。
    ただ、それ以上にジオファームさんの場合は馬糞の熟成管理が徹底されており、 専用施設で完熟させ、有効微生物の活性と発酵熱による雑菌類の殺菌等細かいところに配慮し作られ、絶対の信頼と安心を持って使える有機資材だと思ってます。
    手作業で撒いてます。笑
    地獄の作業です。笑



  • 種割り

    8月下旬以降

    にんにくの種割り
    うちではやく20万個ほどのにんにくの植え付けを行います。
    家族と近所の方々に手伝ってもらいながら1か月ほどかけてにんにくの種割作業を続けます。
    種をわるのは全て手作業です。
    機械ではできないので、これもなかなか大変。
    また、種にも形状・にんにくの個体の特徴など良し悪しがあり、それを一粒一粒見ながら選別し、植え付けに向けて準備に入ります。

    ※にんにくの種の良し悪しの選定についてはこだわり項参照

  • 元肥投入

    9月初旬以降

    元肥投入
    にんにくは「畑の豚」と言われるほどに栄養をたくさん消費する作物としても有名です。
    だからといって肥料過多になると病気にかかりやすく、また肥料分が少なすぎても収量や品質に影響が出てきます。
    ただ、特に味ということを考えるに、ある程度のスパルタ方式でないとおいしいものは作れません。
    ある程度ぎりぎりの分量まで施肥は控えます。
    その分植物が本来持つ生命力を引出し、元気で力強いにんにくに育ちます。
    にんにくの生育過程で施肥を多くしてしまえば、にんにくはその環境に甘え、根の張りや葉の張りは弱々しくなってしまいます。
    そのため収量は落ちますが、施肥をぎりぎりの分量まで控えることにより、その分高品質で味もよく、また病気にも強く農薬の使用量もおさえれれます。

    ※「うまいにんにく」とはの詳細はこだわり項参照のこと


  • 植付け

    10月

    いよいよ植え付けです!
    こちらも植え付けは全て手作業です。
    今は機械で植えるところもちらほらあるのですが、結局人の手で植え付けるのが一番効率がいいのです。
    にんにくも植える向き、どういう方向に発芽し葉を広げ太陽光を受けやすいかということを考えながら植えております。
    また、にんにくの植える深さ、これも深すぎても後の作業に支障があったり、今度は浅すぎるとにんにくの品質の低下を招きかねません。

    こういう微妙なところは機械では不可能なので、結局人の手による植え付けが確実で効率がよいと言えます。

    この時期は稲刈りもあったりバタバタすることもあるのですがなんとかくらいついてます。


  • 芽出し

    10月下旬以降

    にんにくの芽出し作業
    よくマルチ(畑に張るビニール)の穴からちゃんと出て来れず、穴の横に引っかかってるやつがありますが、それを見つけたら出していく作業があります。

    全て一斉に生えそろうわけではないので、期間を分けて何度も何度も見直します。
    12月から雪で覆われますが、それまでずっと、畑に入れるなら春以降になってもこの作業は続きます。



  • 虫取り作業

    10月下旬

    虫取り作業
    にんにくの発芽があるころ、にんにくには根切り虫(ネキリ虫)という虫による食害があります。
    この虫を一株一株目視で確認し、見つけては手で駆除していくという作業をします。

    これを野放しにすると、一通り食べたら次の株、次の株と虫が移動しては食害を広げていくのでそれを丁寧に畑を何度も何度も見回ります。

    これは芽出し作業や春先の作業と同時並行的にずっと続けます。



  • 12月頃から

    畑は雪で覆われます。
    4月の初めごろまで雪があるためほとんど作業はできないのですが、この雪が高品質にんにくのネックになります。
    雪はいわゆる布団のような役割をします。
    冬場は氷点下15度まで冷え込む田子町です。
    うまいにんにくは冬場の寒さによって鍛えられますが、しかし雪がなければ寒風にさらされ葉が痛み、春以降の生育に影響します。
    葉が傷めば、光合成量もおち、にんにくに蓄える栄養分量も落ちてしまいます。

    活き活きとした葉を茂らせることがうまいにんにくを育てるコツですが、冬の間の厳しい寒さと、積雪がうまい具合にバランスをとり、美しい・おいしいにんにくに鍛え上げます。
    日本一の品質を誇る田子にんにくはこうした絶妙な自然環境の中だからこそ育まれ、現在の評価につながっております。
    同じ青森でも、少し里の方へ行けば全く気候が変わるので、田子はにんにく栽培に適していると言えると思います。

    ※田子がにんにく栽培適地と言われる所以はこだわりページ参照

  • 晩冬

    3月上旬頃から

    冬から春への移り変わり
    冬は雪で覆われるにんにく畑も、春に向け3月の上旬には下準備を始めます。
    何もしなければ3月下旬まで雪に覆われておりますが、3月になると気温も高くなってきて、雪の中でにんにくが蒸れてしまう可能性があります。
    あまり雪が多すぎてもだめなので、4月上旬には雪が無くなるよう調整が必要になります。
    そのために3月10日を境に炭を撒く作業をします。
    うっすら雪の表面に黒いものがあれば、それが太陽光を吸収し雪溶けが早まります。
    炭を撒くのと撒かないのとではその差が歴然として、この作業は大切になってきます。

    晴れが続くであろうタイミングで粉々に粉砕された炭を雪の上に撒く作業は大変重要な作業となります。
    だいたい3月10日ごろに撒き始めますが、3月ドカ雪も降ったりとなかなかうまくいかないこともありますがなんとか4月上旬の完全な雪解溶けに向け調整します。

  • 早春

    4月以降

    春先の仕事
    どうしても中には雪の蒸れや、病気により雪の下で、病原菌に侵されてしまうものも存在します。
    土に病原菌を繁殖させない意味でも、春の作業はそういった病原菌に侵された個体を抜き取る作業がメインの作業となります。

    この時点で病原菌に侵されているものは収穫に至ったとしても思うように成長せず、他の株に病原菌を移す前に抜き取ってしまう作業をします。

    昨年中に残った芽だしの作業やネキリ虫駆除も同時並行的に行います。

  • 間引き

    5月上旬ごろ

    二本立ち採り
    にんにくは一かけ植えたとしても中には双子以上のこともあり、一つの種から何本か芽が出てくることがあります。
    その双子を間引く時期は今の時期になります。
    5月ごろになると麟片分化期という時期を迎えます。
    麟片とはにんにく一かけのことを1片という表現をしますが、にんにくの個体が何片かに別れる時期のことをいいます。

    よく一株から2本芽が出てきた場合どうしたらよいかという質問を受けることがありますが、その場合はこの時期に、
    芽と芽の間に指を押し込み、株を分離し、不必要な方を抜き取る作業をします。
    発芽した時にはさみ等でカットし間引いても、にんにくの芽はまた生えてくるので、この時期に根本から分離させてください。

    それが二本立ちとりという作業になります。

    尚、二本立ちとりをせずそのまま放置するとにんにくの肥大がなかったり、奇形になったりするので注意が必要です。


  • トウ採り

    6月上旬頃から

    ニンニクがトウ立ちを始めます。
    トウとは珠芽のことです。
    この頃茎の先端に珠芽(しゅが)というにんにくの赤ん坊的な存在の芽を膨らませます。

    その珠芽をつんで地下に育つにんにくの肥大を促す作業があります。

    もちろん珠芽を摘まなくてもにんにくの肥大はしますが、それを摘むことにより栄養を地下のにんにくに集中させる作業です。
    この珠芽を摘む作業は収穫直前まで行われます。
    これがまたつらい作業で炎天下のなかずっと畑の中にいるのはまたしんどい作業です。



  • 準備

    6月中旬

    収穫の準備
    この頃は珠芽を摘む作業と同時に収穫に向け、様々な準備作業があります。
    トラクターのタイヤ幅の調整や、収穫コンテナの準備、乾燥設備の準備等様々な作業を経て、
    収穫の時を待ちます。
    収穫直前期は、収穫に向けて体を休めたいところですが、まぁまぁやることはそれなりにありますね。笑

  • 収穫!

    6月下旬

    いよいよ収穫!!
    いやぁ〜〜待ちに待った、楽しみだけれども、
    酷暑の中の収穫は本当にしんどいものがあります。

    にんにくの収穫は年に一回。
    しかもほんの2週間ほどが収穫適期なのでその間に終わらせなくてはなりません。
    長雨など続いたときは本当にもどかしい気持ちになります。

    収穫の時期はその年によって異なります。
    具体的にはにんにくの糖度が33度を越えたら収穫に入りますが、
    それ以上ににんにくの葉の出来上がり具合いや、土の盛り上がり具合、にんにくの成熟具合を判断し取り掛かります。
    昔は7月に入ったら収穫適期と言われたものが最近では6月20日前後に収穫適期を迎えることで環境変化の実態を肌で感じる日々です。

    ※適期収穫の重要性についてはこだわり項参照

  • 乾燥

    収穫後まもなく

    乾燥作業
    乾燥処理は以前までは軒下で茎ごと吊るして自然乾燥により、約1カ月かかっておりました。
    最近は火力乾燥の技術も進み約20日ほどで乾燥が仕上がります。

    火力乾燥は見た目も白く仕上がり、また乾燥期間も短縮できるため、カビの発生や蒸れによる品質の低下を避けれます。
    ただ、燃料代がかかってしまいますので、これに替わる技術が進めばいいなと個人的に考えております。

    乾燥することにより、重量は約3割減るものの保存期間が長くなり、乾燥ニンニクとして市場に出回ります。

    通常スーパーなどで見かけるにんにくは乾燥もののにんにくになります。

    乾燥前の2週間ほどは生ニンニクとして市場に出回ることもあります。
    生ニンニクは瑞々しく辛みや香りも弱めで、これが好きという人もあれば、パンチにかけるので乾燥ものの方がよいとおっしゃる方もおります。

  • 出荷

    7月下旬〜

    新物の出荷開始!
    この頃のにんにくの需要はピークに達し、出荷作業に追われます。
    にんにくの皮むき作業は今から20年前は本当に人間の手のみで皮をむいておりました。
    ただ、それは非常の効率が悪く、またきれいに剥けませんでした。

    しかし、最近ではエアーコンプレッサを使い、エアーで表面の皮を吹き付け、剥いて行きます。
    コチラの方が早くまた表皮にもつや感がでてきれいに剥けます。

    また根の削ぎ取り作業は、専用ナイフで一個ずつ向いていきます。
    機械による根の削ぎ取りもできますが、にんにく一個一個の状態をしっかり手と目で確かめながら、我が家では全て削ぎ取りナイフによる根切り作業に徹底しております。
    不良品が混ざらないようにという意味もありますが、一個一個自己の手の感覚で確かめながら触れることにより、にんにくのその年の状況や、来年以降のにんにくの状況等の判断材料としても重要な作業だと思っております。

 
 
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